女性ホルモンには
エストロゲンとプロゲステロンがあり、
月経周期のリズムを作っています。
また、アンチエイジングのほか
血管をしなやかに保つ
骨粗しょう症を防ぐ
肌の若さを保つなど
さまざまな働きがあります。
これまで日本女性は欧米女性に比べると
乳がん・子宮体がんの発症率が
低いとされてきました。
産後の母乳分泌量が多く
更年期症状が軽いともいわれてきました。
その訳は、大豆製品をよく食べる食生活と
腸内フローラを整える
伝統的な和食にあるともいわれています。
私たちの食生活になじみの深い大豆には
強い抗酸化力をもつ
イソフラボンが含まれています。
大豆イソフラボンには
女性ホルモンに似た働きがあり
女性の健康維持やアンチエイジングに
役立っています。
最近、この働きを担うのは大豆由来の
エクオールという物質であることが
わかってきました。
しかし、エクオールは
大豆製品を食べただけでは作られません。
重要なのは腸内細菌。
食品で摂取された大豆イソフラボンは
お腹の中でエクオール産生菌と出会うことで
エクオールとなります。
エクオール産生菌は主に大腸に住む菌で
善玉菌である乳酸菌のひとつ。
腸内フローラのバランスがよく
善玉菌が多いと
エクオールを作る力も高くなります。
和食に多用される食物繊維を多く含む
味噌や醤油などの発酵食品には
腸内フローラのバランスを
整える作用があります。
発酵食品とはさまざまな微生物の力を借りて
もとの食材成分が変化した食品のこと。
伝統的な和食、たとえば味噌汁には
いろいろな善玉菌が豊富に含まれています。
とくに、味噌や醬油、納豆などには
大豆イソフラボンが含まれているので
一石二鳥です。
食物繊維は腸内フローラのバランスを
整えるために欠かせません。
食物繊維は悪玉菌の材料になる
腸内腐敗物質を体外に排泄する働きのほか
便通を整えて便秘を防ぐ働きも果たしています。
食物繊維は豆や野菜、きのこなどの植物性食品
とくに海苔やひじき、わかめ、昆布などの
海藻類に多く含まれます。
野菜は生で食べるよりも
火を通したほうが多くとれますよ。
食生活を見直し、腸内フローラを整え
女性ホルモンを作る力を
活性化させていきましょう。