陰陽論ってご存じですか?
私は重ね煮を始めるまで
ほとんど気にしたことがありませんでした(/ω\)
陰陽論とは
この世に存在するものはすべて
“陰”と“陽” から成り立っているという
東洋思想の概念の1つです。
陽は動的で発散性
陰は静的で収敏性のものがあてはまります。
具体的には…
陽:天、火、昼、春と夏、男性、上部、熱
陰:地、水、夜、秋と冬、女性、下部、寒
よく「陽気な人」「陰気な人」
という使い方をしますが
東洋思想での”陰“は
充実や革新など
中に向かっていく力を
逆に“陽”は
発展や拡大という
外に出ていく力を
意味しています。
陽が良くて、陰が悪い
というわけでなく
力の向きが違う
ということなんですね。
これら陰と陽の分け方は
絶対的なものではなく
相対的なものです。
春や夏は陽ですが
春のある一日の中では
夜は陰となります。
このように
陰と陽の要素を
より細かく見ていくと
そこにはまた異なった
陰と陽の要素が内包されており
分けていくことができます。
視点を変えることで
同じものが陰にも陽にも変わります。
また
「陰極まれば陽に転じ、陽極まれば陰に転ず」
という言葉もあります。
行き過ぎれば逆に転じるという意味です。
生き物や食べ物も全て
陰と陽の性質をもっています。
人間の心と身体は
どちらに偏っても健康とは言えず
陰でも陽でもなく
真ん中=中庸(ちゅうよう)に
整っていることが大切です。
しかし、私たちの身体は
生活環境や食べもの影響を受けて
陰や陽に傾きがちです。
さらに
女性と男性
大人と子供では
エネルギーが異なります。
家族で食事をするのに
それぞれのエネルギーや体質を考慮して
食事を用意するのは大変なことです。
そこでおすすめしたいが『重ね煮』
重ね煮は
野菜や食材が持っている
陰と陽のエネルギーを
中庸に整える調理法です。
例えば果菜類は陰
根菜類は陽の性質を多く持っています。
重ね煮はこれらの食材を
1つのお鍋で調理することで
陰と陽の調和をとります。
重ね煮を食べることで
私たちの心と身体とを
中庸バランスに整え
家族を健康に導いてくれますよ。